仮説
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今回のグループ展は,自分の作品と,そして自分自身と向き合った半年間でした.
自分が6年くらい悩んでいたことを制作テーマにしたので,考え・コンセプトはグループ展が終わった今でも崩れていません.その意味では,
一方で,ワークショップの主宰であり,本グループ展のオーガナイザーでもある渡部さとる先生には「1週間見続けるにはまだ耐えられない」という評価を頂きました.自分でもその通りだと思っています.
渡部さんにも指摘されたのは,「『重ねる』ということの意味が弱い」という点でした.僕自身も,結局,表現手法として単に文字を重ねることしかできなかったことは浅はかだったと反省しています.
また,今回僕が制作した作品のように,単に見るだけでなく,考え(コンセプト)を聞いてから見ることで初めて成り立つ作品の場合,その制作意図や作家の思いをどう表現し,説明すればいいのか(キャプション?論文?作家の解説?)という点を今後考えなければならないと思いました.これからもconceptual making photoを作るのであれば,物体としての作品と,制作意図やイメージ,コンセプトの部分をどう組み合わせて鑑賞者に提示するのか,それが鍵になると思っています.
時間に耐えうる作品とは何か.グループ展の間,ずっと考えていました.そして,それは「常に鑑賞者の問いかけが可能で,それに対する応答がある作品」だということに気づきました.これがグループ展を終えた今の僕の答えです.
「作品を作る理由が伝わってこない」
「作家と作品と鑑賞者の『対話』がもっと必要」
という来場者の感想を胸に,作品や自分自身だけでなく,それを見る人達とも向き合いながら,これからも作品を制作していこうと考えています.
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小説「ソフィーの世界」の冒頭,主人公のソフィーは2通の手紙を受け取る.
「あなたは誰?」
「世界はどこから来たの?」
この問いが,僕の頭から離れることはない.
作品自体はこちら>LAYERSCOPE/ ササキヒロシ
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LAYERSCOPE
ササキヒロシ
五感によって認知しているものだけで、世界が構成されているわけではない。
ハードディスク上に保存された写真
ATGCの4文字で書かれたヒトの設計図
ウェブ上を飛び交うパケット
僕たちが暮らしている外側の世界を剥ぎとると、
その内側で、世界は記号によって記述され、数値によって記録されている。
標本化され、量子化される世界。
しかし、この世界はどの一部分を切り取っても、複雑さに満ちている。
それを表そうとするデータもまた、圧倒的な速度で増え続けている。
世界がどこから来たのか知りたい僕は、
「世界の外と内を同時に見なければならない」と思った。
そこで僕は、CMOSセンサーによって「データ」に変換された外側の世界に
内側の世界の「写真」を重ねてみた。
大量のデータは、それを解釈しなければ、情報とはなりえない。
すべてを網羅することなく、なにかを理解することなどありえない。
90×135 cm,4点
インクジェットプリント
製作年:2010
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本グループ展は,昨年僕が参加した,写真家の渡部さとるさんが主宰する写真ワークショップ2Bの同期11人と開催します.
綺麗な風景や感動的なポートレートとは趣が異なり,どのメンバーも,「写真」という表現手段を使って自分の内面や外界と向き合った個性的な作品を展示します.モノクロバライタプリントもあればデジタル合成パノラマもあり,人物,ヌード,住宅,静物,アブストラクト(抽象)など写したものも様々です.
僕はコンセプチュアルな作品を4枚展示します.一緒に出展する仲間たちの作品はどれも面白いもの揃いで,自信を持ってお勧めできます.もちろん入場無料です.普段,写真を撮ったり見たりすることに馴染みのない方も,変わった世界を覗きにいらっしゃいませんか?
土日(27・28日)は終日,それ以外の日もできるだけ在廊する予定です.お越しくださる方は事前に連絡していただければ,なるべく合わせて会場に行きます.
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渡部さとる主宰 workshop 2B 27期 写真展
期間:2010年3月23日(火)〜 3月28日(日)
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
入場無料
会場:Gallery LE DÉCO 2
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル2F
http://home.att.ne.jp/gamma/
石川 雅子/伊藤 裕/オチアイ アキト/加藤 雅司/小林 弘人(コバニカ)
駒田 成俊/ササキヒロシ/白神 政史/鈴木 隆朗/水野 寛之/渡辺 俊光
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